2011年11月9日水曜日

ライティングについて、綺麗にピカピカさせて

光・ライティング・照明について、物理的な原則を簡単にちょっと

私は商品撮影を、毎日、毎週のように、撮影しています。
撮影での被写体・商品は必ずライティング・照明を必要としていて、
人物やファッションなどでは、その場の雰囲気の自然光を生かして、
レフ板などで光を反射させていれば、なんとかかんとか、雰囲気の良い
写真がビギナーでも撮影可能ではないかと思います。

ライティング・照明技術は数年の修行と言うか、勉強が必要です。
被写体の種類が決まっているなら、それだけオンリーで撮ると言うのなら、
短い期間で習得できると思いますが、

あらゆる被写体、商品に対してライティング・照明出来て、
カメラ・PC・ソフトの操作・理解も完璧にした時点で、
初めて標準装備が整って、未知の強敵と戦えるのではないでしょうか?
(RPG的には)
そして経験値を高めた、レベル15以上位のフォトグラファーを
コマーシャルフォトグラファー・商業写真家、プロカメラマンと
呼ぶようにしています。

前置きはおわりにして、

光・照明を被写体に当てた場合に、起こる現象は3つに分かれます。

まずは、「反射」 被写体に光が当たり、カメラのレンズまで跳ね返って、
受像するCCDやフィルムの感光して写真が撮影できます。
分かりやすい現象です。

次に 「吸収」 髪の毛や黒い服・布・商品は光を吸収して、光の反射量を
減らします。そのため人物・ファッション撮影などで、顔の肌の質感重視で露出を
決定すると髪の毛や黒い服は、質感が表現されずに、黒くツブれた感じに
見えてしまいます。そのため商業撮影では、トップライトと言って、被写体の
頭上にライト・照明を設置して、髪の毛を明るくしたりします。
洋服の場合はスポットライト(グリットライト)を使用したり、フォトショップなどの
画像処理ソフトで黒くつぶれそうな部分を修正したりします。

最後に 「透過」 透明なペットボトル、綺麗な香水のビン、氷の入ったグラスなど、
透明であったり、半透明な被写体を撮影する場合は、
カメラ側から(前から)光・照明を当てても、被写体の質感を表現しづらいものです。
透過する被写体には、多くの場合、バックライトを当てます。
被写体の後方から光を当てる事で、中の液体の色や質感が見やすくなるからです。
バックライトや透過光の当て方はさまざまですが。

大別して、「反射」 「吸収」 「透過」 の3つを理解していると、ワンランクアップして
商品撮影が出来ますよ。

今回は、ここまでにします。

次は、光質の調整と反射角度、入射角度(光のうち方)を話たいと思います。




                                         鏡を意識すると反射がわかってきます。

ライティング・撮影での光・照明について・・・

広告写真・商品・モデルを撮影するのに、照明・光、つまりライティングは必須ですが、
なぜか、決まりごとのようなことが、いくつか存在しています。

商品撮影で切り抜きの商品を撮影する場合は、決まったように、メインとなる照明ライトが向かって左側(下手・シモテ)から、打つ(光をあてる意味で)ことが多いですね。

何故なのか?

この質問をアシスタントの頃、カメラマンから聞かれて、太陽の東から西に動くからなのかとか?
いろいろと考えてみていたのですが、一番、誰でも理解出来る答えは、私たちの文化、生活に深く関係してることでした。

いま読んでいる文章は、左から右に読んでいますよね、文章を書くときも、同じく、左から右。

撮影商品には多くの場合、パッケージに商品名や説明書きなどがある訳で、横書きの文字を見るのに、向かって右から(上手・カミテ)からの照明だと、違和感を感じるはずです。

カタログやポスターなども横書きのコピー文字が多いので、必然的に向かって左(下手・シモテ)からのメインライトでの照明が多くなるようですね。

誰から聞いた訳でもなく、そう考えて納得した20歳のフォトグラファーアシスタントの頃の思考の記憶です。

注 上手・下手の意味は撮影時に使う、舞台用語と同じ意味を持つ、舞台に向かって右が上手で
左が下手となっています。
                    早めのメリークリスマスです。これも下手からのライティングですね。